TBSテレビから2021年10月10日に放送された「日本沈没 -希望の人-」の感想記事です。
TBS系列「日曜劇場」枠で放送された、小松左京のSF小説『日本沈没』を原作とするテレビドラマです。
小説『日本沈没』の5回目の映像化作品ではあるものの、原作や過去のメディアミックス作品とは物語や舞台設定などが大きく異なっています。
オススメ度
あらすじ&予告編
2023年10月。環境を重視する若き内閣総理大臣の東山栄一は、世界環境会議で海底資源採掘事業「COMS(コムス)」の推進を表明した。
未来の日本を見据えて、各省庁の優秀な若手を集めた「日本未来推進会議」が設立され、主人公である環境省の天海啓示もそのメンバーに選ばれる…
作品情報
製作国:日本(2021年)
製作:TBSテレビ
脚本:橋本裕志
演出:平野俊一、土井裕泰、宮崎陽平
本編:全9話
出演:小栗旬、松山ケンイチ、杏、ウエンツ瑛士、中村アン 、与田祐希(乃木坂46)、伊集院光、國村隼、風吹ジュン、比嘉愛未、宮崎美子、小野武彦、杉本哲太、風間杜夫、石橋蓮司、仲村トオル、香川照之ほか
レビュー
原作にない人物である環境省の若手官僚が主人公に据えられ、地球温暖化が進行しつつある2023年の東京を舞台に、「環境破壊への警鐘・SDGs」や「正義・リーダー論」をストーリーの主軸とした今風の描写を中心に制作されていて、昨今のドラマや映画を見る人にとっては入り込みやすい世界観が作られています。
更には関東沈没・日本沈没と二部構成にしたこと、コロナ禍を意識した「感染症」を持ち込んでくるなど、スロースタートながらも後半は回収できないほどの情報量で盛り上がりを最高潮にしていきます。
まさに日曜劇場らしい展開w
映画版などに比べて災害描写が極力排された作りになっているようですが、CGを駆使し現場の悲惨さを訴えたり、恐怖感を助長するには十分な映像となっているように感じます。
特に海に沈んでいる東京はよく出来ていたと思います。
おそらく移民交渉などが1番賛否分かれそうな所かと思いますが、掘り下げても仕方のない部分でもありますし、個人的にこのくらいで良かったと思います。
主要キャストは皆素晴らしく役柄にハマっているように見受けられましたし、小栗旬のような熱意のある官僚がこの日本にどれだけいるかは不明ですが、空想SFではない近未来を予見する映像作品であるような感じがして色々と考えさせられるものがありました。
ディザスタームービーが大好物なわけではありませんが、市井側から悲惨な目に合う作品展開よりも国側から災害に立ち向かうシン・ゴジラ的展開も見応えがあるなぁ〜と思いました。
地震への恐怖感が増すことは間違いないながらも、フィクションとは思えない感慨深い作品であることは間違いないですね~
脚本
配役
演出
音楽
映像
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