WOWOWプライム・WOWOWオンデマンドから2023年9月10日に独占配信された「落日」の感想記事です。
第162回直木三十五賞候補作の湊かなえによる同名小説の実写ドラマ化作品です。
オススメ度
あらすじ&予告編
初の監督作品で国際的な評価も得た新進気鋭の映画監督・長谷部香は新人脚本家・甲斐真尋に、映画の脚本の相談を持ちかける。 そのもととなるのは、15年前、 引きこもりの男性・立石力輝斗が高校生の妹・沙良を自宅で刺殺後、放火して両親も死に至らしめた“笹塚町一家殺害事件”。 そして事件が起きた小さな町・笹塚町は真尋の生まれ故郷でもあった。真尋の師である人気脚本家・大畠凜子は、真尋の背中を押す一方、この事件に興味を示し…
作品情報
製作国:日本(2023年)
配給:WOWOWプライム・WOWOWオンデマンド
脚本:篠﨑絵里子
本編:全4話
出演:北川景子、吉岡里帆、久保史緒里(乃木坂46)、竹内涼真、黒木瞳ほか
レビュー
湊かなえ原作のミステリードラマ。
物語が絡み合うことで真実が徐々に明るみになっていく様相がとても面白い。
ただ常に死が絡むので重い。
サイコパスを身近に置いてしまったがために繰り広げられた悲劇の真相を、北川景子と吉岡里帆がダブル主演で熱演で描き出す。
脇を固める俳優陣もしっかりとキャラを立てているのも好感触。
竹内涼真は年齢設定的に微妙だが、演技力が優っているなぁ。
自身の育った街の事件を映画化する監督と脚本家をはじめ、登場人物たちが複雑に絡み合っていく模様が実に興味深いとともに、チホとリキトの繋がりには鳥肌さえ立った。
現実に何も変化は出ずとも、少なくともリキトをはじめ演者の心情は良い方向に変わったと願いたい。
4話という短尺ながら見事に作り込まれた脚本が優秀すぎるように感じる作品です。
評価
脚本
配役
演出
音楽
映像