違国日記

東京テアトル 、ショウゲートから2024年6月7日に劇場公開された「違国日記」の感想記事です。

ヤマシタトモコの同名漫画の実写映画化作品です。

オススメ度4.0



あらすじ&予告編

大嫌いだった姉を亡くした35歳の小説家・高代槙生は、姉の娘である15歳の田汲朝に無神経な言葉を吐く親族たちの態度に我慢ならず、朝を引き取ることに。

他人と一緒に暮らすことに戸惑う不器用な槙生を、親友の醍醐奈々や元恋人の笠町信吾が支えていく。

対照的な性格の槙生と朝は、なかなか理解し合えない寂しさを抱えながらも、丁寧に日々を重ね生活を育むうちに、家族とも異なるかけがえのない関係を築いていく…




作品情報

製作国:日本(2024年)

配給:東京テアトル 、ショウゲート

監督:瀬田なつき

本編:139分

出演:新垣結衣、早瀬憩、夏帆、染谷将太、瀬戸康史、小宮山莉緒、中村優子、伊礼姫奈ほか



レビュー

人見知りな小説家と人懐っこい姪の共同生活。

原作漫画ファンとしては、冒頭から大きく改変されたストーリーに戸惑いはするものの、作品で度々込めらる印象的かつ意図的な会話劇は、人物像や空気感を適切に尊重ある形で実写化しているように感じます。

個人的には脚色されたストーリーを補って余りあるキャスティングで、朝役の早瀬憩は揺れ動く不安定な心情と無垢さを抜群の表現力で体現。 今後の成長に期待したい俳優であると感じました。

そして新垣結衣。  個人的な新垣結衣のイメージと槙生が元々重なっていたのもあるが、ここまでハマるか…   傷付きやすくも理路整然と構える大人、小説家だけに語彙力や文章力が見事で刺さる言葉をさりげなく投げかける。 朝だけでなく我々にも。

原作ではさらに散りばめられたいるので、是非読んでいただきたい。

本編139分のため、脇を固めるキャラクターたちは簡略化して描かれているが、全11巻のストーリーを上手く整理してまとめられていたように感じます。

それにしても、瀬戸康史の声はなんか沁みる…

人はそれぞれ全く別の存在で、感じ方も思っていることも違う。

それでも、認め合い支え合っていく…  多様性の時代だからこそ響く内容ですよね。


評価

脚本4.0

配役5.0

演出3.5

音楽4.0

映像3.5



IMDb 8.2 / 10

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