ワーナー・ブラザースから2022年6月24日に劇場公開された「鋼の錬金術師 最後の錬成」の感想記事です。
荒川弘の同名人気コミックの実写映画化作品で、完結編の後編です。
オススメ度
あらすじ&予告編
アメストリス国家中枢には、国民の魂と引き換えに永遠の命と強大な力を得て”完全な存在”になることを目論む最大の敵、ホムンクルスたちの生みの親でありエドとアルの父親であるヴァン・ホーエンハイムと見た目が全く同じ謎の男”お父様”が潜んでいた…
作品情報
製作国:日本(2022年)
配給:ワーナー・ブラザース
監督:曽利文彦
本編:142分
出演:山田涼介、本田翼、ディーン・フジオカ、蓮佛美沙子、佐藤隆太、本郷奏多、内山信二、内野聖陽、新田真剣佑、舘ひろし、渡邊圭祐、黒島結菜、筧利夫、山本耕史、栗山千明、山田裕貴、仲間由紀恵、風吹ジュン、藤木直人、奥貫薫、寺田心、ロン・モンロウ、遼河はるひ、水石亜飛夢ほか
レビュー
原作の壮大なストーリーを実写映画化、特にスカー登場から最後までを2部完結で描くというのは難しいを超えて無謀でしょう… と思って観てみるとむしろこれが正解とまで思わせられる作品に仕上がっていましたw
原作未読殺しであることは間違い無いですし、原作で複雑に絡み合う伏線を省略しながらも下手にシリーズ化をして間伸びさせるよりも、よく演出しているように感じられます。
そして何より1作目では世界観も相まって受け入れ難かったキャストも見慣れるどころか、もはや改変不能なレベルまで仕上がっています。
1作目で見せることで完結編に印象付けしやすくしているとしたら、製作陣の戦略に見事ハマっているということでしょうw
主人公エドワード・エルリック演じる山田涼介はもはや見事としか言いようないですね…
俳優としての彼を全く知らずともファンになってしまいそうなほどに、原作の大ファンである自分のエドワード像に置き換わりました。
また、脇を固める面々もしっかり落とし込まれていて文句なしという言葉に尽きる。
舘ひろしのキング・ブラッドレイ、新田真剣佑のスカー、山本耕史のアームストロング…笑
ただやはりダークファンタジーに分類されるであろう重たい作品であり、非現実感溢れるホムンクルス側の映像描写はどうしてもチープに映ってしまった感は否めないでしょう。
フォローするわけではありませんが、もしここで特殊メイクを使った全く別の物に置き換わっていたとしたらそれはそれで原作が損なわれるのでどうしようもないところではないんですがw
欲を言えば幼少期に無人島で訓練を積む原作にすると6巻が大好きで、思いっきりカットされたのは少し寂しかったので、スピンオフでもやってくれたら嬉しいな…
低評価が目に付きますが、個人的には原作ファンは観て損はない作品だと思います。
評価
脚本
配役
演出
音楽
映像
IMDb 5.3 / 10
ROTTEN TOMATOS Tomatometer –% Audience 41%
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