東宝、アスミック・エースから2017年8月26日に劇場公開された「関ヶ原」の感想記事です。
石田三成と徳川家康を主人公に、豊臣秀吉の死から天下分け目の関ヶ原の戦いに至るまでの過程を描いた司馬遼太郎原作の歴史小説『関ヶ原』の映像化作品です。
司馬遼太郎の小説の映画化は、『梟の城』(1999)以来18年振りとなっています。
オススメ度
あらすじ&予告編
西暦1600年10月21日。 長く混迷を極めた戦国時代に終止符を打ち、その後の日本の支配者を決定づけた、戦国史上最大の天下分け目の決戦“関ヶ原の戦い”。 その決着に要した時間はたったの6時間だった。
豊臣家への忠義から立ちあがり、史上最大の合戦に挑んだ石田三成。 権力に燃え、天下取りの私欲のために戦う徳川家康。 圧倒的に有利と言われた三成率いる西軍はなぜ負けたのか?
そこには “封印”された真実が隠されていた…
作品情報
製作国:日本(2017年)
配給:東宝、アスミック・エース
監督・脚本:原田眞人
本編:149分
出演:岡田准一、有村架純、平岳大、東出昌大、北村有起哉、伊藤歩、中嶋しゅう、音尾琢真、松角洋平、和田正人、キムラ緑子、滝藤賢一、大場泰正、中越典子、壇蜜、西岡徳馬、松山ケンイチ、役所広司ほか
レビュー
石田三成の義を貫いた生き様を軸に、関ヶ原の戦いを真っ向から描いた司馬遼太郎原作の大作時代劇。
原田眞人だからこそ作り得たと言って良い大作映画にふさわしい。
方言の訛に一部に聞き取りにくい詰め込んだセリフ演出が作品の奥深さを出すなんて。
日本史上屈指の大戦だけに大局は周知のもの、勢力図や一般教養レベルの知識があるものと仮定して進められるストーリーは、ある意味で観客への信頼感が見えるようで余分なところがない。
そして大河にはみられない血みどろの乱戦が最高。
そして何と言っても徳川家康演じる役所広司の圧倒的存在感が、作品に重みと奥深さを演出していると言って良いでしょう。
豪華キャストが集結し、既知ながらも見応えがあって、かつ感情移入してか判官贔屓のようになってしまうワクワク感はこれまでにはあまりない手応えであるように感じます。
評価
脚本
配役
演出
音楽
映像
IMDb 6.3 / 10
ROTTEN TOMATOS Tomatometer –% Audience 50%
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