東宝から2017年7月8日に劇場公開された「メアリと魔女の花」の感想記事です。
スタジオポノックのアニメーション映画初制作作品です。
イギリスの作家であるメアリー・スチュアートが1971年に発表した『The Little Broomstick』を原作とした作品です。
オススメ度
あらすじ&予告編
田舎町の赤い館村に引っ越してきた11歳の少女メアリは、7年に1度しか咲かない不思議な花「夜間飛行」を森の中で発見する。 それは、かつて魔女の国から盗み出された禁断の花だった。
一夜限りの不思議な力を手に入れたメアリは、魔法世界の最高学府・エンドア大学への入学を許されるが、メアリがついたある嘘が大きな事件を引き起こしてしまう…
作品情報
製作国:日本(2017年)
配給:東宝
監督:米林宏昌
本編:102分
出演:杉咲花、神木隆之介、天海祐希、満島ひかり、小日向文世、佐藤二朗、遠藤憲一、渡辺えり、大竹しのぶほか
レビュー
魔女の花を見つけたことから魔法世界に迷い込んだ少女のアドベンチャーストーリー。
2014年末に解体されたスタジオジブリの制作部がスタジオポノックとして打ち出す長編第1作目となる本作は、ジブリ作品に関わった経験がある人物が多いゆえにジブリの良さをしっかりと踏襲していると共に、スクリーン映えする映像描写は抜群です。
ストーリーと映像のマッチングも素晴らしく、観ているものをしっかりと引き込む内容なのは間違い無いでしょう。
しかしながら、設定ゆえにどうしてもジブリの過去作のパロディ作品に受け取ってしまうのが勿体無い気がします。
「魔女と宅急便」(1989)をはじめ、「ハウルの動く城」(2004)や「もののけ姫」(1997)、「千と千尋の神隠し」(2001)といった不朽の名作の片鱗が至るとことに散っているように見受けられます。
個人的には長編第1作目だけに、もっと意欲的な作品を作り上げても良かったかなぁとも思いますが…
キャスティングも抜群で、杉咲花にしか出来ないメアリをしっかり体現。 神木隆之介や大竹しのぶがしっかり脇を固めることで仕上がりとしては十分であるように感じます。
ファミリー層に人気が出そうな作品だけに、今後の作品にも注目したいところです。
評価
脚本
配役
演出
音楽
映像
IMDb 6.8 / 10
ROTTEN TOMATOS Tomatometer 89% Audience 71%
metacritic METASCORE 74 USER SCORE 6.8
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