犯罪都市

ファインフィルムズから2018年4月28日に劇場公開された「犯罪都市」の感想記事です。

2004年に実際に起きた「黒社派」事件を基にした作品です。

オススメ度3.6

あらすじ&予告編

ソウル南部・衿川警察のコワモテ刑事マ・ソクトは、人柄と腕っ節の強さでヤクザ同士の争いも解決してきた。

しかし近頃、中国の犯罪集団「黒竜組」が進出してきたことから、街のパワーバランスが大きく揺らぎ始めていた。

黒竜組は地元ヤクザのイス組の縄張りを次々と荒らし、マ・ソクト率いる警察の強力班は黒竜組の一掃を試みるが、復讐に燃えるイス組の介入によって事態は三つどもえの争いに発展していく…

作品情報

原題:범죄도시

製作国:韓国(2017年)

配給:ファインフィルムズ

監督:カン・ユンソン

本編:121分

出演:マ・ドンソク、ユン・ゲサン、チョ・ジェユン、チェ・グィファ、イム・ヒョンジュン、チン・ソンギュ、チョ・ジヌン、ホ・ソンテほか

レビュー

警察の強力班と韓国マフィア、中国マフィアが繰り広げる三つ巴を描いたクライム作品。

こういったテーマでは抜群に映えるマ・ドンソクの魅力爆発がメインではあるものの、実話をベースに作られた緊迫感が色んな感情を煽ってくるのは間違いないでしょう。

目から鱗だったのが朝鮮族という人たちの存在。

朝鮮族を題材に取っているところに注目したい。

貧しさから裏社会と精通し、本作ではただひたすら執拗なまでに金に固執する。

馴染みはないがリアリティが抜群で、その立場を鑑みるに何処か同情してしまう。

それでも正面切って本文を果たす警察とのぶつかり合いは、単純にアクションだけでなく心を揺さぶるような作品とも受け取れます。

もちろんマ・ドンソクの重量感溢れるアクションは圧巻だし、その辺のバランスの良さがこの作品を良作とたらしめているところかもしれませんね。

評価

脚本4.0

配役4.0

演出4.0

音楽3.0

映像3.0

IMDb 7.2 / 10

ROTTEN TOMATOS Tomatometer 91% Audience 78%

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