Prime Videoにて2024年8月29日から独占配信された「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪 シーズン2」の感想記事です。
J・R・R・トールキンの小説『指輪物語』とその追補編を基に製作された配信ドラマシリーズのシーズン2です。
オススメ度
あらすじ&予告編
ガラドリエルによって追放され、軍隊も追随者もない冥王サウロンは、自らの狡猾さを武器に力を回復し、中つ国のすべての民を自らの邪悪な意志に縛り付けることができる“力の指輪”の鋳造をもくろむ。
迫りくる闇にのみ込まれ、惨禍の危機にひんしている世界で自分の居場所を見つけようと苦闘する登場人物たち…。
友情がこじれ、王国が分裂し始める中、彼ら善の勢力はお互いを守り続けるために、これまで以上に勇敢に戦う…
作品情報
原題:The Lord of the Rings: The Rings of Power
製作国:アメリカ(2024年)
配給:Prime Video
監督: シャーロット・ブランドストロム、サナー・ハムリとルイーズ・フーパ―
本編:全8話
出演: ガブリエル・アクウダイク、ヤセン・アトゥール、ベン・ダニエルズ、アメリア・ケンワーシー、ニア・トール、ニコラス・ウッドソン、サム・ヘイゼルダインほか
レビュー
これは…面白すぎるw
シーズン1で3つの指輪が作られエルフの手に渡ったが、シーズン2ではさらに多くの指輪が!!
ガラドリエルによって追放された冥王サウロンは狡猾さで力を回復させ、”力の指輪”を鋳造する…
各種族の友情が抉れ王国が分裂する中で、互いを守り続けるためにこれまで以上に勇敢に戦う… アチいw
サウロン、エルフ、ドワーフ、そしてオークがそれぞれの思惑で激しい戦闘を繰り広げるラスト(7話のエレギオン攻城戦)は圧巻です。 アクションのクオリティも非常に高い。
正直なところ、前シーズンがそこまで盛り上がらなかったので不安でしたが、良い意味でいやな空気を払拭してしっかり世界観に引き込んでくれました。
ミーリエルがヴァラールの裁きで海の魔物と対峙するシーンとか、ドゥリン3世がバルログに飛びかかるシーンなどの原作リスペクトも大いに感じられます。
メイキングでCGで作られた炎ではなく実際に爆破撮影している様子や、リアルに作りこまれたケレブリンボールの鋳造部屋、ハーフット族の少女たちが訪れる村のセット、そして巨大なエレギオン城壁のセットなど、ドラマシリーズの枠を超えた超大作の撮影現場であることが改めて明らかになりましたが、そのこだわりがしっかり映像に反映されているのは間違いないでしょう。
シーズン1に続きシーズン2でも監督そして共同製作総指揮を務め、Amazonオリジナルドラマ『ザ・コンチネンタル:ジョン・ウィックの世界から』や今年話題のドラマ『SHOGUN 将軍』の監督も務めたシャーロット・ブランドストロムが作る世界観のクオリティの高さが光りましたね~
シーズンは全体を通してケレブリボールとサウロンの指輪製作をめぐるストーリーがメインで展開され、サブストーリーはそれを邪魔しない程度に間に挟まる構成となっていますが、俄然テンポアップしていてかなり観やすい印象を受けました。 初週の視聴時間がアマプラシリーズ最高を記録した世界的ヒットが頷けるクオリティです。
9つの指輪とオークの軍勢がサウロンに渡り、形勢は圧倒的に劣勢なエルフがここからどのように巻き返していくのか…最後の1つの”あの指輪”も登場するのか…ヌーメノールをはじめとした人間サイドがメインに描かれるのか…?
色々と想像が膨らむシーズン3の制作は既に決定していますので、勢いを保って楽しませて欲しいですねw
評価
脚本
配役
演出
音楽
映像
IMDb 6.9 / 10
ROTTEN TOMATOS Tomatometer 84% Audience 49%
metacritic METASCORE 70 USER SCORE 3.0