ワーナー・ブラザース・ピクチャーズから2021年7月30日に劇場公開された「イン・ザ・ハイツ」の感想記事です。
ミュージカル「ハミルトン」でも注目を集めるリン=マニュエル・ミランダによるブロードウェイミュージカルで、トニー賞4冠とグラミー賞最優秀ミュージカルアルバム賞を受賞した『イン・ザ・ハイツ』(2005〜)の映画化作品です。
オススメ度
あらすじ&予告編
祖国を遠く離れた人々が多く暮らすこの街は、いつも歌とダンスであふれている。
そこで育ったウスナビ、ヴァネッサ、ニーナ、ベニーの4人の若者たちは、それぞれ厳しい現実に直面しながらも夢を追っていた。
真夏に起きた大停電の夜、彼ら4人の運命は大きく動き出す…
作品情報
原題:In the Heights
製作国:アメリカ(2021年)
配給:ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ
監督:ジョン・M・チュウ
本編:143分
出演:アンソニー・ラモス、コーリー・ホーキンズ、レスリー・グレイス、メリッサ・バレラほか
レビュー
移民が多く住むニューヨークの町、ワシントンハイツの若者たちの苦悩と成長を描いたグラミー受賞のブロードウェイミュージカルの映画化。
悲哀に満ちた移民による夢見ることの大切さ、そして地元愛を軸とした王道ストーリー。
ラップが見事なまでにミュージカル特有の不自然さを緩和し、明るさ全開のラテンノリと華やかな色合い、さらにパッションとダンスが上手く融合することでミュージカル映画としてのクオリティが高まっていることは誰が見ても間違いないでしょう。
しかし、英語話者じゃない大勢の日本の観客はどう感じただろうか。 字幕の読みペースが大幅にアップし、自然さどころか追うのに精一杯になっているかもしれない。
そして、極めてオーソドックスで結末も大体想像通りとなっているストーリーを、ほぼほぼダンスと歌の勢いだけで2時間半ぶっ飛ばす作品として、ミュージカルを得意としない人にとっては苦痛なのでは…
よって、好みによって大きく印象が左右されるような気がしますが、移民問題をしっかり描いているし、何よりも明るさが音とリズムから伝わる良作です。
評価
脚本
配役
演出
音楽
映像
IMDb 7.3 / 10
ROTTEN TOMATOS Tomatometer 94% Audience 94%
metacritic METASCORE 84 USER SCORE 7.1