ワーナー・ブラザース・ピクチャーズから2024年3月15日に劇場公開された「デューン 砂の惑星 PART2」の感想記事です。
フランク・ハーバートのSF小説を映画化し、第94回アカデミー賞で6部門に輝いたSFアドベンチャー大作「DUNE デューン 砂の惑星」(2021)の続編。
オススメ度
あらすじ&予告編
その惑星を制する者が全宇宙を制すると言われる砂の惑星デューンで繰り広げられたアトレイデス家とハルコンネン家の戦い。
ハルコンネン家の陰謀により一族を滅ぼされたアトレイデス家の後継者ポールは、ついに反撃の狼煙を上げる。
砂漠の民フレメンのチャニと心を通わせながら、救世主として民を率いていくポールだったが、宿敵ハルコンネン家の次期男爵フェイド=ラウサがデューンの新たな支配者として送り込まれてくる…
作品情報
原題:Dune: Part Two
製作国:アメリカ(2024年)
配給:ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
本編:166分
出演:ティモシー・シャラメ、ゼンデイヤ、レベッカ・ファーガソン、ジョシュ・ブローリン、オースティン・バトラー、フローレンス・ピュー、デイヴ・バウティスタ、クリストファー・ウォーケン、レア・セドゥ、スエイラ・ヤクーブ、アニャ・テイラー=ジョイ、ステラン・スカルスガルド、シャーロット・ランプリング、ハビエル・バルデムほか
レビュー
PART1でも感じた壮大な砂漠をはじめとする本物を見ているような生々しさや迫力、スケール感を感じさせてくれる映像美に、ダイナミックな音響効果が合わさって臨場感が半端ない感じをしっかり継続した本作。
デイヴィッド・リンチ版の「デューン 砂の惑星」(1984)で描かれたポールとフェイド=ラウサの決闘が2作目で遂に。 実に2倍以上を費やしただけあって、抑圧された砂漠の民”フレメン”からの信頼を勝ち取り、救世主として支持されていく過程をじっくり描くことで十分な説得力に繋がっている。
前作に続いてティモシー・シャラメが体現するポールは、さまざまな経験を通じてリーダーとしてのカリスマ性を高めていくものの、それが単純な英雄譚として描かれていない感じがより示唆的になっている感じもあって良い。
それにしてもティモシー・シャラメとゼンデイヤの演技力は凄まじい。 どちらも若手も若手だが、デューンの世界観を体現するだけに値する力量を備えている。 もちろん本物の映像を見たかのような生々しさや迫力、スケール感を存分に味わせる演出力ありきでもあるのだが、砂漠に存在する国の文化や伝統、そして戦いぶりまでもが、これまでも行ってきたであろうリアルさを醸し出している。
評価
脚本
配役
演出
音楽
映像
IMDb 8.5 / 10
ROTTEN TOMATOS Tomatometer 92% Audience 95%
metacritic METASCORE 79 USER SCORE 8.4