Netflixから2025年4月25日に独占配信された「ハボック」の感想記事です。
オススメ度
あらすじ&予告編
事の発端は、甚大な被害を出した麻薬強奪計画。
人生に疲れ果てたひとりの警察官は、ある政治家の息子を救出するため、腐敗しきった街の裏社会で戦い抜くことを強いられる…
作品情報
原題:Havoc
製作国:イギリス、アメリカ(2025年)
配給:Netflix
監督:ギャレス・エバンス
本編:107分
出演:トム・ハーディ、ティモシー・オリファント、フォレスト・ウィテカー、ヤオ・ヤンヤン、ジェシー・メイ・リー、ジャスティン・コーンウェル、クエリン・セプルベダ、ルイス・ガスマン、ミシェル・ウォーターソン、サニー・パンほか
レビュー
タイトル通りと言っては何だが、ある種の”混乱”を経て撮影から4年をかけてようやく世に放たれた本作は、傑作『ザ・レイド』(2012)で旋風を吹かせたギャレス・エヴァンスが、故郷ウェールズで撮り上げた意欲作。 見た目はアメリカの工業都市にしか見えないが…。
警察、マフィア、窃盗犯、政治家などが入り乱れまくり、憎悪と怨恨ない交ぜながら殺し合うストーリーは、銃撃とアクションシーンを中心にテンポ良く繰り広げ、息をつく暇もない。
刑事とマフィアによる麻薬を巡る抗争を描いたアクション作品は、もはやハリウッドのお家芸であるように感じるが、シリアスに振り切ったり、キャラクターの心情に寄り添ったり、あの手この手で名作を生みだしてきたジャンルでもある。
しかしながら本作は、刑事を含め主要キャラクターの大半が犯罪者であり、自己中心的かつ短絡的にキレやすい性格のため感情移入しづらく、ストーリー面で観客を突き放しにかかる。
それでいてエヴァンス流のアクションは、一旦ギアが入るとボルテージの箍が外れ、無尽蔵に天井を突き破る。
結果的に、キャラクターの背景やストーリー面での物足りなさを、いつもながらの息つく暇がないほどの無呼吸アクション的芸術が補って余りある形になっていて、これはこれでエヴァンス監督にしか描けない表現手法として確立されるのでは、とすら思わせられる。
トム・ハーディをはじめとする善悪の境界線上で漂うキャラクターたちの死に物狂いの総当たり戦といった印象が強く、キャスティングや設定などからはこれまで以上に物語や人間模様に厚みを持たせようとした爪痕は伺えるし、それらは非常に好印象。
『ザ・レイド』のような密度の高い格闘戦を期待してしまうと、殺陣よりも銃撃戦が主体ではあるものの、リロード描写を極力省きつつひたすら撃ち合い続ける“トリガーハッピー”な構成となっているのは、没入感を加速させる良い手法だと感じる。
特にクラブを舞台に格闘と銃撃が混在するシーンは躍動感に溢れ、見応えも凄まじかった。
堅実な銃撃アクションを楽しめる良作には違いない。
評価
脚本
配役
演出
音楽
映像
IMDb 5.6 / 10
ROTTEN TOMATOS Tomatometer 64% Audience 35%
metacritic METASCORE 57 USER SCORE 5.1


