Netflixから2022年3月18日に独占配信された「ブラック・クラブ」の感想記事です。
スウェーデンの作家Jerker Virdborgの同名小説の映画化作品です。
オススメ度
あらすじ&予告編
6人の兵士が凍てつく海を越え、長きにわたる戦争を終わらせる鍵となる荷物を命がけで運ぶ秘密の任務に乗り出す。
元スピードスケート選手の兵士キャロリン・エドは、娘に会うためにも必死に任務を全うしようとするが…
作品情報
原題:Svart Krabba
英題:Black Crab
製作国:スウェーデン(2022年)
配給:Netflix
監督:アダム・バーグ
本編:114分
出演:ノオミ・ラパス、ヤーコブ・オフテブロ、エリク・エンゲほか
レビュー
母は偉大なり
娘。そして自由を手に入れるための奮闘。
終始一貫して揺るぎない娘への愛情と過酷なアクションを迫られる任務が相まってテンポ良くストーリーが進行します。
激しさの増す内戦に否応無しに参加させられるどころか、特殊任務を与えられるエド。
内戦という描写はあるし、冒頭で暴動があるので徴兵され訓練させられたことは容易に想像がつきます。
ご都合主義と言えばそれまでですが、大きくバックボーンを描かなくても昨今のウクライナ情勢もあり作品への没入しやすいです。
アクション
100海里をスケートで物資輸送するブラック・クラブ作戦。
銃弾が飛び交う夜間に海面氷上をスケートで滑る画はこれまでに観たことのないシュールさです。
こちらまで凍てつきそうな極寒ミッションをこなし、かつ生き残りを懸けて戦う銃撃戦、さらには目的地までの物資輸送とその物資の処遇と、原作が小説であるゆえに盛り上がりは加速していきます。
氷上の銃撃戦、狙撃兵との遠距離線、丘陵での銃撃戦、基地での強奪戦。 全てに見どころがあります。
また、ラストには自由を得たエドとエンディングが美しいコントラストを織りなします。
終わった後に考えさせられることが多く残るのが小説原作の常ではありますが、本作も色々考えさせられます。
娘に対する母の愛の強さをとくとご覧ください。
脚本
配役
演出
音楽
映像
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