Disney+から2022年9月8日に独占配信された「ピノキオ」の感想記事です。
カルロ・コッローディ原作の児童文学作品『ピノッキオの冒険』、それをディズニーアニメにアレンジした『ピノキオ』(1940年)を基にした実写映像作品です。
オススメ度
あらすじ&予告編
風変わりなおじいさんゼペットは一人孤独に暮らしていた。
そんなある晩、ゼペットが作った木彫りの人形ピノキオに、妖精ブルー・フェアリーが魔法をかけ命を授ける…
作品情報
原題:Pinocchio
製作国:アメリカ(2022年)
配給:Disney+
監督:ロバート・ゼメキス
本編:111分
出演:トム・ハンクス、シンシア・エリヴォ、ルーク・エヴァンズ、ベンジャミン・エヴァン・エインズワース、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、キーガン=マイケル・キーほか
レビュー
幼少期より親しみのあるピノキオ。
1940年の作品とは思えないクオリティで何度も見返したことは言うまでもありません。
昨今のディズニーアニメ実写化ラッシュの煽りを受けたと言えばそれまでですが、現代の社会問題を盛り込むことによって起こった内容やキャストの変更具合は賛否両論あることでしょう。
キャラクター
松の木感全開のピノキオが顔のペイントを自在に動かし躍動します。
火で焦げ付くことも食べ飲みして汚れることも海で泳いで滲みることもありませんでしたが、キュートな声と相まってイメージ通りではありました。
個人的に大好きなキャラクターであったジミニー・クリケットはコオロギ感を追求し過ぎている気が…
ブルーフェアリーのイメージを一新する配役には驚きましたが、シンシア・エリヴォの「星に願いを(When You Wish Upon a Star)」を聞いてしまえば納得するしかありません。
本物かどうかを決めるのは見た目ではなく心。 ブルーフェアリー自身に言い聞かせるようなセリフでもあるように受け止めてしまいますね〜
クレオやJ・ワシントン・ファウルフェローなどの毛並みキャラクターのCG技術は素晴らしいの一言ですね〜 キュートさが30%増しです。
新キャラである足の悪い見せ物小屋の人形使いでバレリーナに憧れる女の子はスピンオフ作るのかな?ってくらい背景も特に語られず意味深な描写があり、気になってモヤモヤしてしまいます。
ゼペット演じるトムハンクスは持ち前の演技力と顔・声を含め、鑑賞前から期待していましたが予想通りのハイパフォーマンス。 しかし、なんとなく体躯が気になる…デカいw
クジラにデカい羽みたいなヒレと触手がついた怪物…デカいクジラじゃダメなんですか…
色々ツッコミどころ満載な作品になっていますw
ピノキオが人形のまま終わるところはテーマとして「見た目ではなく心」といったところを意識したのしょうか、適切な配役がいなかったのでしょうか。
個人的には終わり方は良かったと思います。
「ピノキオ」(1940)があまりにも完成しているが故の低評価にはなってしまいますが、人気と話題性があり配信全盛という世の中が可能にした実写化作品というしかありません。
なんにしろ「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(1985)のロバート・ゼメキスがメガホンをとった本作でしたが、ピノキオを80年のタイムトラベルで無事着陸させるのは失敗してしまったようですね笑
評価
脚本
配役
演出
音楽
映像
IMDb 5.1 / 10
ROTTEN TOMATOS Tomatometer 27% Audience 31%
metacritic METASCORE 39 USER SCORE 2.2
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