Netflixから2022年9月28日に独占配信された「ブロンド」の感想記事です。
ジョイス・キャロル・オーツによる小説を原作とした実写映画化作品です。
Netflix史上初のNC-17(18歳未満鑑賞禁止)に指定されたことでも話題になりました。
オススメ度
あらすじ&予告編
波乱に満ちた私生活と、名声がもたらした思わぬ代償。
ハリウッドの伝説的存在であるマリリン・モンローの人生を、新たな視点から大胆に描き出す…
作品情報
原題:Blonde
製作国:アメリカ(2022年)
配給:Netflix
監督:アンドリュー・ドミニク
制作総指揮:クリスティーナ・オー
本編:167分
出演:アナ・デ・アルマス、エイドリアン・ブロディ、ボビー・カナヴェイル、ゼイヴィア・サミュエル、ジュリアンヌ・ニコルソン、リリー・フィッシャー、エヴァン・ウィリアムズほか
レビュー
Netflixで初めてNC-17(18歳未満鑑賞禁止)に指定された本作。
ヌードもそうですが、キューバ出身であるアナ・デ・アルマスがマリリン・モンローを演じることにも批判が起こるなど物議を醸しています。
貧富の差や移民問題をテーマとした作品への積極的な参加が彼女の持ち味でもありますが、ファンとしては批判の数々は悲しい限りです。
マリリン・モンローに関しては、歌やモンロー・ウォーク、シーツやタオルを纏うだけの抜粋的なセクシーの偶像の印象と、幼いナタリー・ポートマンが『レオン』(1994)で真似をするキュートなイメージしかありませんが、まさに実物を目の当たりにしているような錯覚に陥ります。
それだけアナ・デ・アルマスの演技力が素晴らしく作品に良く引き込まれます。
人生を通して浮き沈みが大きく、さまざまな苦悩を抱えていたマリリン・モンローを演じるノーマ・ジーンの葛藤は、感情移入しやすくは無いですが心に突き刺さります。
年代を感じさせるクラシックなデティールの数々は良く作り込まれているように見受けられますし、女性的なシルエットやそれを活かしたファッションの数々は、男性目線ながら内面を映し出すかのようでしたし、ファッション好きにもたまらない描写なのではないでしょうか。
冒頭からラストまで重く胸にのし掛かる作品ですが、実在した誰もが知る人物を描いた作品として一見の価値はあるように思います。
評価
脚本
配役
演出
音楽
映像
IMDb 6.0 / 10
ROTTEN TOMATOS Tomatometer 50% Audience 43%
metacritic METASCORE 49 USER SCORE 4.2
コメント