ウォルト・ディズニー・ジャパンから2022年2月25日に劇場公開された「ナイル殺人事件」の感想記事です。
アガサ・クリスティの1937年の小説『ナイルに死す』を原作とし、1978年の映画と2004年のテレビシリーズ『名探偵ポワロ』のエピソードに続く3度目の映像化作品です。
『オリエント急行殺人事件』(2017)の続編にあたり、さらに本作の続編の製作も決定しています。
オススメ度
あらすじ&予告編
大富豪の美しき娘の新婚旅行中に、クルーズ船内で起きた連続殺人事件。 容疑者は、乗客全員。
豪華客船という密室で、誰が何のために殺したのか? そして、ポアロの人生を大きく変えた”衝撃の真相”とは… 愛と嫉妬と欲望が複雑に絡み合う、禁断のトライアングル・ミステリーの幕が開く…
作品情報
原題:Death on the Nile
製作国:アメリカ、イギリス(2022年)
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
監督:ケネス・ブラナー
本編:127分
出演:トム・ベイトマン、アネット・ベニング、ケネス・ブラナー 、ラッセル・ブランド、アリ・ファザル、ドーン・フレンチ、ガル・ガドット、アーミー・ハマー、ローズ・レスリー、エマ・マッキー、ソフィー・オコネドー、ジェニファー・ソーンダース、レティーシャ・ライトほか
レビュー
「オリエント急行殺人事件」の続編に位置する本作は、若かりし頃のポアロの物語から始まり、エジプトのナイル川を進む豪華客船へと話が展開します。
アガサ・クリスティの名作「ナイルに死す」の実写映画化ゆえに、前作同様に原作を読んでいる人を前提とするかのようなストーリーの駆け足具合はありつつも、殺人事件と謎解きという従来のミステリー調のストーリーにポアロの背景が加わわることで作品に味と奥行きが多分に出ています。
ポアロの推理力、洞察眼を見せつけると共に、後半に一気に捲し立てる展開はミステリーファンには堪らない展開です。
事件に関係のないポアロを物語の中心に据えるために、論理的ながら攻撃性とナルシズムの増した本作のポアロは、過去のトラウマという設定を得て、しっかりラストシーンにつなげられています。
次作にどのようなプロットが用意されているのか非常に期待がかかりますね〜
本作も前作同様に一癖も二癖もあるキャストが揃っていて、奇人変人の類を上手く演じられています。 ガル・ガドットの美しさに目が行ってしまいますがw
壮大なナイル川の情景を映し出した映像美も見事で、スフィンクスは嘘くさい感じがしましたが、作品の没入感というかちょっとした旅行気分が味わえて良かったです。
続編に期待の持てる作品と断言できます。
評価
脚本
配役
演出
音楽
映像
IMDb 6.3 / 10
ROTTEN TOMATOS Tomatometer 62% Audience 82%
metacritic METASCORE 52 USER SCORE 5.5
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