Disney+から2023年5月19日に独占配信された「ハード・プレイ」の感想記事です。
1992年の同名映画のリメイク作品です。
オススメ度
あらすじ&予告編
かつて有望なバスケ選手として活躍していたジェレミーは、ケガを負ったことが原因でキャリアが停滞していた。
同じく将来を有望視されていたカマールは、過去の試合中の出来事が原因でアマチュアプレイヤーに甘んじている。
ひょんなことからチームを組むことになった2人は、最初は反りが合わず衝突を繰り返す。
私生活では金銭的ストレスを抱えている2人だが互いの夢を実現させるため、力を合わせてバスケの大一番に挑む…
作品情報
原題:White Men Can’t Jump
製作国:アメリカ(2023年)
配給:Disney+
監督:カルマティック
本編:102分
出演:ジャック・ハーロウ、シンカ・ウォールズ、テヤナ・テイラー、ローラ・ハリアー、ヴィンス・ステイプルズ、マイルズ・バロックほか
レビュー
バスケを舞台に、夢破れた青年2人が織りなすサクセスムービー。
人種や貧困、銃などの社会問題をチラつかせながらも、コメディ要素がストーリーに影を落とさないようにしっかり引き上げ、質の高いバスケシーンで引き込んでくれます。
前作は観ていないながらに既視感のあるストーリーで、1992年のリメイク作品を今風にしっかりアレンジされている感じは好印象を受けます。
『アンクル・ドリュー』(2018)的な感じが強いですが…w
シンカ・ウォールズを偽ウェイドと揶揄したり、様々なNBA選手を引き合いに出すジョークは秀逸で、NBAファンはニヤリとすること間違いなしですし、ラストに控えるこの映画の原題である”White Men Can’t Jump”を逆手に取るようなブレイク・グリフィンの登場や、タイラー・ヒーローを口の悪い選手に仕立てたりとウィットに富んだ演出が光りました。
見応えはそこまでないながらも、テンポや音楽も良く、どこか懐かしさを感じるような等身大の青年を描いた作品なので感情移入もしやすいと思います。
バスケ好き、NBA好きにはドハマりする作品だと思いますが、一般向けにはどうでしょう?
個人的には周りに勧めてみようと思う作品ですw
PICKUP
Blake Griffin
NBA.com Basketball-Reference.com
個人的には白人の印象をもっていたグリフィンが、ハイチ系の父親と白人のハーフということを聞いた時は信じられなかった記憶がありますw
2009年のNCAAトーナメントで、オクラホマ大をSweet16に導いてた怪物フォワードは、カレッジバスケファンには馴染みの選手でもありますよね。
カレッジで数々の賞に輝き、2009年にロサンゼルス・クリッパーズから全体1位指名を受けNBA入り。
ケガに苦しみながらもNBA新人王(2011)、スラムダンクコンテスト優勝(2011)と華々しい経歴を携える”White Men Can Jump”の体現者かもしれませんねw 厳密にはハーフだけどw
強靱なフィジカルを中心に、身体を張るプレイでボストンのプレイオフ躍進に貢献する場面もあり、まだまだ現役として頑張って欲しい選手の1人です。
Tyler Herro
NBA.com Basketball-Reference.com
本編同様に口が悪いかはわかりませんが、なかなかキツそうな性格であろうと顔で判断してはいけないのかもしれませんが思ってしまうヒートのポイントゲッター。
ケンタッキー大出身のシューティングガードは、2019年ドラフト13位でヒートに加入してその年からローテーションとして存在感を大いに発揮。
2000年代生まれのNBA選手として初のNBAカンファレンスファイナルに出場し、同4戦にてヒートのプレーオフ新人最多得点記録となる37得点をあげるなど活躍。
そして2022年にシックスマン賞を獲得し、2022ー23シーズンはスターターに定着しています。
順風満帆なエリート街道を歩んでいましたが、2023プレイオフでは手のケガで欠場しています。
白人代表と言っても良いかもしれませんね~
Jack Harlow
本作主演ながら本職はラッパー、ソングライター。
2020年の楽曲「Whats Poppin」が全米ビルボードホット100で2位を記録したことで著明に。
ケンタッキー大学出身同士で親交のあったタイラー・ヒーローを称える楽曲「Tyler Herro」をリリースし、ヒーロー自身もこの曲のミュージックビデオに出演しています。
バスケも出来てラップ上手くて完璧すぎるw 羨ましいw
評価
脚本
配役
演出
音楽
映像
IMDb 4.5 / 10
ROTTEN TOMATOS Tomatometer 26% Audience 65%
metacritic METASCORE 40 USER SCORE 2.3
1992年版の評価がめちゃくちゃ高いので、凄い気になってしまった…笑
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