ワーナー・ブラザース・ピクチャーズから2022年3月11日に劇場公開された「THE BATMAN -ザ・バットマン-」の感想記事です。
DCコミックスの大人気キャラクター「バットマン」を主人公としたスーパーヒーロー映画です。
既に2つの続編が計画されており、他にもスピンオフの映画(スケアクロウ、クレイフェイス、プロフェッサー・ピッグ)、HBO Max配信スピンオフのテレビドラマシリーズ(The Penguin、アーカムアサイラム、GCPD)、スピンオフのコミック作品(リドラー:イヤー・ワン)が予定されています。
また、ベン・アフレックが降板したことにより、本作はDCEUとのつながりのない、DCフィルムズ・マルチバース内の「アース-2」が舞台となっています。
オススメ度
あらすじ&予告編
バットマンが初めて犯罪に立ち向かってから2年。
ゴッサムシティでは、不可解な連続殺人事件が発生する。
それぞれの現場には、バットマンに向けた謎のメッセージが残っていた。
事件の解決に動き出したブルース・ウェインは、自身の家族も深く関わるゴッサムシティの腐敗に直面することになる…
作品情報
原題:The Batman
製作国:アメリカ(2022年)
配給:ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ
監督・脚本・制作:マット・リーヴス
本編:176分
出演:ロバート・パティンソン、ゾーイ・クラヴィッツ、ポール・ダノ、ジェフリー・ライト、ジョン・タトゥーロ、ピーター・サースガード、アンディ・サーキス、コリン・ファレルほか
レビュー
今までに様々な監督・キャストで描かれ演じられてきたバットマン。
本作は個人的にコミックでのバットマンを彷彿とさせる探偵要素を大きく取り入れるとともに内面にもより迫る作品の印象を受けます。
バットマンになろうとするブルース・ウェインが、社会に蔓延る嘘を暴く思想派である知能犯リドラーによって人間としての本性がむき出しにされていく様が見事に描かれています。
まだ未熟とも言える青年ブルース・ウェインを描いていく本作は、哀しみや怒りを含む闇深さを眼で訴えた描写が特徴的であるように思います。 隈取りされより際立つロバート・パティンソンの目で語る演技によってより深みを増しているのは皆が感じるところでしょう。
上手く言えませんが眼差しが切ないんですよね〜
また、全編に渡って暗さを強調。 これは闇に潜む悪党どもがバットマンという存在によって暗闇を恐れるという他作品同様のコンセプトでもありますが、ブルースの内なる闇をもしっかり捉える本作ならではの味がある演出となっています。
さらに、今回の敵であるポール・ダノ演じるリドラーがまた良い味を出していて、「なぞなぞ」を残し挑発するとともに、権力者たちの陰謀やブルースに纏わる過去、ブルースの亡き父が犯した罪が暴く展開に思わず舌を巻きます。 実際に起きたゾディアック事件の犯人を基にしているらしいですが、知能犯であり思想犯であるリドラーあっての闇深さに間違いないです。
ペンギンやキャットウーマンなどそれぞれの存在もこれから引き立てられていくのかと思うと、何か大きなものが始まりそうな予感がしてワクワクしてきますね〜w
評価
脚本
配役
演出
音楽
映像
IMDb 7.8 / 10
ROTTEN TOMATOS Tomatometer 85% Audience 87%
metacritic METASCORE 72 USER SCORE 7.5
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