Netflixから2022年8月30日に独占配信された「Untold:コートに潜む八百長の闇」の感想記事です。
オススメ度
作品情報
製作国:アメリカ(2022年)
配給:Netflix
監督:デヴィッド・テリー・ファイン
本編:77分
レビュー
自身が審判を務めた試合で賭博行為を行ったとして、実刑判決を受けた元NBA審判員のティム・ドナヒーをはじめ当事者たちが、プロバスケットボール界を揺るがしたスキャンダルを自ら語るドキュメンタリー。
NBAを見ていると時々ありえないファールコールを目にすることがありますが、まさかその裏にこんな裏話があったなんて…
当時を知らないものにとっては寝耳に水のお話であるとともに、どうしてもスーパースターに目がいってしまいがち、まして応援しているチームが勝っているのであれば多少の判定に拘りはしないでしょう。
ドナヒーはその職権を濫用し6点までなら試合をコントロールできると言い放つほどの、ある種の天才スキルを持っていて、それに肖るギャンブラーたちを描きながらもどこか腑に落ちないのは、八百長とは言え選手が関与していないのであればそれはほぼ不可能ではと頭によぎるからでしょうか。
個人的にはインサイダー取引の方が確実だし、プロレス的な側面をNBAに感じたことはないです。
ただ明らかにスター選手に関してファールが甘かったりすることもあり、それはある種のリスペクトから来るものと勝手に思い込んでいました。
結果、真相は闇の中ではあるものの、NBAフロント陣、球団、選手を巻き込む巨大な陰謀はあるにしろないにしろ、このドキュメンタリーが都市伝説並みのクオリティとして落ち着いてしまったことが残念です。
受け子を切り捨てるような形で罪の一端を背負った可能性も、全体が真っ黒の可能性も、どちらにしろNBAファンには良い気持ちにはならないので、その点を理解した上で観た方が良いでしょう。
『AND1旋風と夢の跡』が面白かっただけに、同様の気持ちで観ると生気を抜かれてしまいます。
これが現実なのかもしれませんが…
評価
脚本
配役
演出
音楽
映像
IMDb 6.8 / 10
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