【推しの子】 The Final Act

東映から2024年12月20日に劇場公開された「【推しの子】 The Final Act」の感想記事です。

赤坂アカ×横槍メンゴの大人気同名漫画を原作に、2024年11月28日からAmazon Prime Videoで独占配信された全8話のドラマシリーズの劇場版作品。

オススメ度4.0

あらすじ&予告編

産婦人科医のゴローは、かつて担当していた患者の影響で、アイドルグループ「B小町」のアイを“推し”としてオタ活をエンジョイしていた。 そんなある日、突然、妊娠したアイが患者として彼の目の前に現れる。その後ゴローはある事件に巻き込まれ、理由も原理もわからないまま、アイの子どもに転生することに。

アクアという名で“推しの子“として幸せな日々を過ごしていたが、ある日、アイが何者かに殺されてしまう。

アクアは、アイを殺した犯人への復讐に身を捧げるが…

作品情報

製作国:日本(2024年)

配給:東映

監督:スミス

本編:129分

出演:櫻井海音、齋藤飛鳥、齊藤なぎさ、原菜乃華、あの、成田凌、金子ノブアキ、倉科カナ、吉田鋼太郎、二宮和也ほか

レビュー

少しずつ増えつつある配信からの劇場版。 TVドラマ同様に顧客を囲い込む手段のひとつに見受けられるが、窓口を大幅に狭めてはいないか?と思わざるを得ない。

しかしながらクオリティは例にもれず抜群。 漫画とアニメを僅かしか観ていないながらも十分に心揺らされた。

特に前半の出来はかなり良く、スムーズな語り口で進むストーリーに、泣かせられるような一幕も。

アイ役を一度は断ったという齋藤飛鳥は、演技もさることながらステージパフォーマンスが説得力十分。 もはや貫録すら感じられる。

後半はダイジェスト的に駆け足に感じ、アクアとルビーが互いの前世を知るまでの過程や、前世からの深い縁に気づいた驚きや感動といった描写が薄いように感じられるのは勿体ない。

かな役の原菜乃華の再現度と演技力が見事すぎて、目がそっちにしかいかないのはもう推してる!?

前評判の悪さや期待感のなさも相まっているのは重々承知で、個人的には実写化大成功だったように感じる良作だと思う。

評価

脚本4.0

配役4.0

演出4.0

音楽4.0

映像4.0

IMDb 6.1 / 10