ビル・ラッセル : NBA伝説の男

NBA
引用元:Netflix

Netflixから2023年2月8日に独占配信された「ビル・ラッセル : NBA伝説の男」の感想記事です。

NBA最多優勝記録をもつレジェンドプレイヤーであり、公民権運動家でもあったビル・ラッセルがコートの内外で残した偉大な功績を振り返る伝記ドキュメンタリー作品です。

オススメ度4.6

あらすじ&予告編

伝説のNBAプレイヤーであり、公民権運動の象徴でもある ビル・ラッセルの人生と功績を紡ぐ…

作品情報

原題:Bill Russell : Legend

製作国:アメリカ(2023年)

配給:Netflix

監督:サム・ポラード

本編:全2話 199分

出演:ビル・ラッセルほか

レビュー

NBAを知る者であれば誰もが知るレジェンド。

2022年に亡くなる前の独占インタビューや膨大な個人資料によって紐解かれる、”革命”のドキュメンタリー。

50年代に10代を過ごすなど、人種差別を題材とした映画さながらに生きた彼の苦労は想像を絶するであろうことはもちろん、NBAの黒人第一世代としてコート内外で様々な苦労が描かれています。

バスケに関しては大学時代からクローズアップし、セルツに入った転機とNBA好きであれば誰もが知るウィルト・チェンバレンとの壮絶な戦いは、スリーポイントラインが無くともルールが違くとも胸熱です。 何せ相手はあの1試合最多得点記録である100得点を保持する巨人ですからねw

イーストでのラッセル擁するボストンとチェンバレン擁するフィラデルフィアの戦いは白熱したでしょうね〜 そしてファイナルではジェリー・ウェスト擁するレイカーズとの戦いw NBAのロゴのモデルのあの人ですよね〜 絶対アツいでしょうw

そんなこんなでNBA加入1年目からの8連覇などを試合シーンを混じえながら振り返るドキュメンタリーはバスケ好きはもちろん誰が観ても面白いのではないでしょうか。 白黒ですがw

アメリカを象徴する人種問題が大きく彼の人生を色濃いものとしていて、彼のキャリアは差別に対する困難な闘いの連続であることが描かれています。

モハメド・アリを支持したり、黒人奴隷により建国されたアフリカのリベリアに土地を購入するなどの運動を展開し、周囲から”フェルトンX”と呼ばれるまでになるなど、立場を使った立ち向かい方や力の振りかざし方は観ていて感嘆する他ありません。

バスケットボール以外でも彼が成し遂げた功績は現代に大きな影響を与えていることが良くわかります。

何故ここまで愛されて、NBAの中でも特別な存在なのかが全て分かる構成で、バスケ好きで無くてもアメリカの歴史に興味がなくても一度は観るべき作品であると思いました。

 

笑顔と笑い方が最高に素敵です。

Bill Russell

Wikipedia NBA.com Basketball -Reference

1956-1969と所属したボストン・セルティックスを11回の優勝に導いたことで知られる歴代最高のディフェンダー、そして史上最も偉大なバスケットボール選手の一人にあげられるレジェンド。

恵まれた身体能力と抜群のバスケセンスを武器にリバウンドやブロックショットで才能を発揮し、ディフェンスではバスケットボールという競技そのもに革新的な影響をもたらしたています。

以下、NBAでの獲得タイトル。

  • 11×NBAチャンピオン:1957, 1959-1966, 1968, 1969
  • 5×MVP:1958, 1961-1963, 1965
  • 12×NBAオールスター:1958-1969
  • オールスターMVP:1963
  • オールNBAチーム
    • 3×1stチーム:1959, 1963, 1965
    • 8×2ndチーム:1958, 1960-1962, 1964, 1966-1968
  • オールディフェンシブ1stチーム:1969
  • 4×リバウンド王:1958, 1959, 1964, 1965
  • NBA25周年オールタイムチーム:1971
  • NBA35周年オールタイムチーム:1980
  • NBA50周年オールタイムチーム:1996
  • NBA75周年オールタイムチーム:2021

生涯スタッツとしては 得点 : 14,522 (15.1 PPG)、リバウンド : 21,620 (22.5 RPG)、アシスト : 4,100 (4.3 APG)を残し平均リバウンドは現代バスケットに置き換えてもモンスター級ですよね〜

ボストン・セルティックス永久欠番となったNo. 6 は、追悼の意を込めて2022-23シーズンの全チームのジャージー右肩に刺繍されています。

NBA Rakutenでも短い特集が組まれていますので是非。

評価

脚本5.0

配役5.0

演出5.0

音楽3.0

映像5.0

 IMDb 8.0 / 10

ROTTEN TOMATOS Tomatometer 100% Audience 100%

metacritic METASCORE  USER SCORE no score yet

コメント