ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズから2022年11月18日に劇場公開された「ブラックパンサー / ワカンダ・フォーエバー」の感想記事です。
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の30作目でフェーズ4の最終作という位置づけの作品でもあります。
MCUの一作として世界的大ヒットを記録し、コミックヒーロー映画として史上初めてアカデミー作品賞を含む7部門にノミネート、3部門で受賞を果たした「ブラックパンサー」の続編。
主人公ティ・チャラ/ブラックパンサーを演じたチャドウィック・ボーズマンが2020年8月に死去したが、リキャストをせずに続編を製作しました。
オススメ度
あらすじ&予告編
ワカンダは、王だったティ・チャラの死から1年、ネイモア率いる海からの侵略者たちから国を守るために戦う…
作品情報
原題:Black Panther: Wakanda Forever
製作国:アメリカ(2022年)
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
監督:ライアン・クーグラー
本編:161分
出演:レティーシャ・ライト、ルピタ・ニョンゴ、ダナイ・グリラ、ウィンストン・デューク、フローレンス・カサンバ、ドミニク・ソーン、ミカエラ・コール、テノッチ・ウエルタ、マーティン・フリーマン、アンジェラ・バセットほか
レビュー
marvelオープニングロゴやシュリが追悼する場面など、チャドウィック・ボウズマンへ宛てたmarvelの敬意に胸が熱くなりました。
R.I.P.
タロカンの神秘的な映像描写は見事でしたし、衣装や装飾品にもこだわって作っているなぁ〜と感じましたし、歴史や生態、立ち位置などもしっかり描かれていて割と受け入れやすかった印象を受けました。
音楽もシーンに合っていて好みでしたし、全体的に暗めの演出が多いのもバックグラウンドあってこそだと感じさせられます。 字幕で観ているので文字が浮き出て映像を見づらくしているのが少し残念ですが。
何よりもブラックパンサー、そして王位の継承を通してシュリが自分なりの答えを導くためにも、このくらいの尺で丁寧に描かなければという作り手の愛を感じます。
10年間の集大成であった「アベンジャーズ / エンドゲーム」(2019)の181分よりは短いですが、初見のキャラクターのみで156分と長時間であった「エターナルズ」(2021)を超え、MCUシリーズで2番目の長尺映画作品となっています。
フェーズ4最後の作品であり、チャドウィック・ボーズマンを追悼した上で作品に落とし込むことや、スーパーヒーロー映画として初めてアカデミー賞で作品賞にノミネートされた前作に負けず劣らずのストーリー展開が求められていることもあり、個人的にはベストだったと感じました。
ストーリーがしっかりしていることと、音楽も馴染んでいてテンポ良く進むので全く長くは感じませんでした。
思ったよりも戦闘シーンの盛り上がりに欠けた感じは否めないですが、個人的にはトータルで満足できた作品でした。
また、Disney+で2023年の秋に独占配信予定の「アイアンハート」も登場し、フェーズ5への方向性を示した作品となったと言っても良いでのではないでしょうか。
ワカンダ・フォーエバー
評価
脚本
配役
演出
音楽
映像
IMDb 7.4 / 10
ROTTEN TOMATOS Tomatometer 84% Audience 95%
metacritic METASCORE 67 USER SCORE 5.8
コメント