ワーナー・ブラザース・ピクチャーズから2024年12月27日に劇場公開された「ロード・オブ・ザ・リング ローハンの戦い」の感想記事です。
J・R・R・トールキンの名作小説をピーター・ジャクソン監督が実写映画化したファンタジー大作「ロード・オブ・ザ・リング」3部作の前日譚を描く長編アニメーション作品。
オススメ度
あらすじ&予告編
誇り高き騎士の国ローハンは偉大なるヘルム王に護られてきたが、突然の攻撃を受け平和は崩れ去ってしまう。
王国の運命を託された若き王女ヘラは国民の未来を守るべく、かつてともに育った幼なじみでもある最大の敵・ウルフとの戦いに身を投じていく…
作品情報
原題:The Lord of the Rings: The War of the Rohirrim
製作国:アメリカ、ニュージーランド、日本(2024年)
配給:ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ
監督:神山健治
本編:134分
出演:ブライアン・コックス、ガイア・ワイズ、ルーク・パスカリーノ、ミランダ・オットーほか
レビュー
CGではなく、敢えて総作画枚数は13万枚となる手描きによるアニメーションとなった本作は、カメラワークや登場人物、馬の動きにモーションキャプチャーを使用しており、2時間の映像の全カットを役者が演じたものを撮影し、作中に登場する騎兵が乗馬しているときの身体の揺れなどどう動くかといった動きをすべて実際に撮り、そこから3Dのキャラクターを実写のように撮影してそれをベースにして手描きのアニメに起こしていくという3段階の製作過程が取られている。
神山監督は絵コンテを含めて「3年間で5回くらいこの映画を通しで撮ったイメージです」と語っているだけに、その大変さはこちらにも伝わってくるが、果たして必要なのだろうかという疑問にも帰結する。
本作で監督を務める神山健治は、荒牧伸志との共同監督で『ULTRAMAN』や『攻殻機動隊 SAC_2045』などのフル3DCG作品を手がけているが、この流れに乗らないのはどうしてかw
個人的にはやはり実写化よりは迫力に欠けると思ってしまうし、手描きアニメーション特有のアウトラインの歪みゆえの柔らかさだったり表情の暖かさといった部分を伸ばすような作品ではないように感じる。
ただ、ストーリーは面白いし、盛り上がりもある。 何よりなんの違和感もなくスッと入り込めるのは手描きだから?
良作なのは間違いないし、個人的には好き。
評価
脚本
配役
演出
音楽
映像
IMDb 6.3 / 10
ROTTEN TOMATOS Tomatometer 49% Audience 81%
metacritic METASCORE 54 USER SCORE 5.2