ロード・オブ・ザ・リング : 力の指輪

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引用元:Amazon prime Video

Amazonから2022年9月2日に独占配信された「ロード・オブ・ザ・リング : 力の指輪」の感想記事です。

J・R・R・トールキンの小説『指輪物語』とその追補編を基に製作され、小説『指輪物語』やその映画の前日譚となる中つ国第二紀を舞台とする物語です。

オススメ度4.8

あらすじ&予告編

邪悪な力によって築かれた強大な勢力により、王国は栄光と滅亡を繰り返す。

史上最大の悪が全世界を暗黒で覆い被そうとする中、英雄には似つかわしくないある者が試練に立たされ、わずかな希望をかけて戦うことに…

作品情報

原題:The Lord of the Rings : The Rings of Power

製作国:アメリカ(2022年)

配給:Amazon

監督:J・A・バヨナ、ウェイン・チェ・イップ、シャーロット・ブランドストーム

本編:全8話

出演:モーフィッド・クラーク、ロバート・アラマヨ、ベンジャミン・ウォーカー、チャールズ・エドワーズ、イスマエル・クルス・コルドバ、サイモン・メレルズ、オーガスタス・プリュー、ウィル・フレッチャー、ファビアン・マッカラン、キップ・チャップマン、シンシア・アダイ=ロビンソン、トリスタン・グラヴェル、レオン・ウェイダム 、ロイド・オーウェン、マックス・ボルドリー、エマ・ホーヴァス、アンソニー・クラム、アレックス・タラント、ナザニン・ボニアディ、タイロエ・ムハフィディン、ジェフ・モレル、ピーター・テイト、イアン・ブラックバーン 、チャーリー・ヴィッカース、ピーター・マラン、オウェイン・アーサー、ソフィア・ノムヴェテ、ディラン・スミス、サラ・ズワンゴバニ、マルケラ・カヴェナー、ボー・キャシディ、メーガン・リチャーズ、レニー・ヘンリー、スーシータ・ジャヤスンデラ、マクシーン・カンリフ、ダニエル・ウェイマン、ジョゼフ・マウルほか

レビュー

ピーター・ジャクソン監督がトールキンの名作ファンタジー小説を映画化した『ロード・オブ・ザ・リング』3部作は、2001年、2002年、2003年に公開されて世界中で大ヒットした名作で、子供時代に読み耽った人も多いのではないでしょうか。

このシリーズはその3部作と同じトールキンが創造した“中つ国”を舞台に描かれる設定を踏まえたオリジナルストーリーで、若いガラドリエルが中つ国に忍び寄る邪悪な存在の気配に気付きそれに立ち向かっていく物語。

原作の時代区分はそれぞれの紀で3,000年以上続く中、『ロード・オブ・ザ・リング』『ホビット』の“第三紀”、『力の指輪』は“第二紀”が描かれ、数千年前の物語となる時代設定です。

寿命の長いエルフであるエルロンドとガラドリエルが若い姿として描写されていたり、ドワーフやオークなどのお馴染みの種族と、原作リンクにファンはテンション爆上がり間違いなしですよね〜

エルフに3つ、ドワーフに7つ、人間に9つ与えられた力の指輪が、どのような経緯で創られたのかも描かれていき、後半にかけてとどまることの知らない盛り上がりは一気観必死です。

特筆するのであれば、圧倒的映像美

ヌーメノールの街並みはもちろん、セットや衣装デザインをはじめとした魅力的な映像はそれだけでワクワクさせてくれます。

大海原での船上シーンを含め海の描写が多かった印象も強く感じましたし、オークとの戦闘シーンでは作品のボルテージが最高潮に達しました。

キャストも必見です。

モーフィッド・クラーク演じるガラドリエルはこれぞエルフと言わんばかりの美貌と勇敢さを併せ持ってストーリーに没入させてくれますし、ハーフット族のノーリ役のマルセラ・カヴェナー、親友ポピー役のメーガン・リチャーズも可愛らしく液晶で駆け回っています。

その他にも魅力的なキャラクターが軒並み登場しますが、ファンの憶測を大いに沸かしたのは”よそびと”も忘れてはいけませんよね〜 その正体こそシーズン2以降へ持ち越しとなりましたが、ガンダルフであることを仄めかすシーンもありファン垂涎ものであるとともに、次シーズンへの期待に拍車をかけたものと言って間違いないでしょう。

最終話で流れるベアー・マクリアリーが作曲し、フィオナ・アップルの心に響くボーカルをのせた楽曲は、トールキンが描いた世界感にインスパイアされており、最後まで完璧な演出に舌を巻きます。

3部作を好きな人はもちろんですが、このドラマシリーズから見ても楽しめるように感じられましたし、ファンタジー好きには堪らない作品となっていると思います。

近頃のハイレベルなドラマシリーズの中でもオススメの作品です。

評価

脚本5.0

配役5.0

演出4.5

音楽4.5

映像5.0

 IMDb 6.9 / 10

ROTTEN TOMATOS Tomatometer 85% Audience 38%

metacritic METASCORE 71 USER SCORE 2.5

ユーザー指数が思ったより低いのは意外ですね〜

9月2日の配信開始初日に世界中で2,500万人以上の視聴者を獲得。 その配信開始の週末に米国内で12.5億分のストリーミング再生を記録し、総合およびオリジナル・ストリーミングチャートで1位を獲得。 Prime Videoのドラマシリーズ作品がニールセンのチャートで初登場1位を獲得したのは今回が初めてでこの週のストリーミング再生時間が10億分を超えた唯一のドラマシリーズとなったまさに大作に対しての評価はかなり批評が強めとなったようです。

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