Amazon Prime Videoから2025年7月18日に独占配信された「笑ゥせぇるすまん」の感想記事です。
藤子不二雄Ⓐによる不朽の名作のドラマ化作品。
オススメ度
予告編
作品情報
製作国:日本(2025年)
配給:Amazon Prime Video
脚本:宮藤官九郎、マギー、細川徹、岩崎う大(かもめんたる)
監督:伊藤征章、長部洋平、山本大輔、佐々木詳太
本編:全12話
出演:秋山竜次(ロバート)ほか
レビュー
黒いスーツで全身を包んだ謎のセールスマン”喪黒福造”が悩める現代人の“ココロのスキマ”を埋めていくオムニバス形式のブラックユーモア・エンターテインメント作品。
アイコニックな喪黒のビジュアルと特徴的な笑い声は中毒的な魅力に加え、人の欲望・願望を叶えながらも、喪黒との約束や忠告を聞き入れなかった相手がその代償を背負わなければならないというブラックユーモアたっぷりな展開に人気を博した漫画を原作に、世界観そのまま現代にアップデートした話や完全オリジナルの話を交えた作品となっている。
喪黒役のロバート秋山に引っ張られ、全体的にどうにもならないレベルでコントっぽい。
ハマり役であることは間違いなく、ポップで見やすくなっているのは好印象ではあるが、その反面で怖さが薄れるとともに“らしさ”が失われている印象は否めない。
アニメファンには10分ほどさらに短いテンポ感もあっていささか長く感じられる。
それでもかもめんたるのう大が脚本を手掛ける11話「ホワイト上司」は個人的に好みで、ハラスメントを恐れるあまり、部下に甘い対応ばかりを取ってしまう白川かぶる役の勝地涼がメインのお話だが、元々二面性がありそうな勝地がホワイト上司とブラック上司を見事に演じ分けることで作品に緊張と緩和を常に与え、独特のヒリヒリ感が産み出されている。
この現代人が抱えるモヤモヤ感をユーモラスかつ毒素たっぷりに表現し、令和版『笑ゥせぇるすまん』にふさわしい切り口は、う大と『笑ゥせぇるすまん』の親和性が著しく高いことを窺わせるには十分。
個人的には嫌いじゃないし、どんどん作ってほしいw
評価
脚本
配役
演出
音楽
映像
IMDb ーー / 10