東宝東和から2015年8月5日に劇場公開された「ジュラシック・ワールド」の感想記事です。
スティーブン・スピルバーグ監督によるメガヒット作「ジュラシック・パーク」のシリーズ4作目。
前作「ジュラシック・パークIII」以来14年ぶりとなる作品で、スピルバーグは製作総指揮を担当しています。
オススメ度
あらすじ&予告編
事故の起こった「ジュラシック・パーク」にかわり、新たにオープンした「ジュラシック・ワールド」では、ジャイロスフィアという球体の乗り物でめぐる恐竜見学や、モササウルスの水中ショーなどで人気を博していた。
さらなる人気を獲得したい責任者のクレアは、飼育係オーウェンの警告も聞かず、遺伝子操作により、凶暴で高い知性をもった新種の恐竜インドミナス・レックスを作り出すが…
作品情報
原題:Jurassic World
製作国:アメリカ(2015年)
配給:東宝東和
監督:コリン・トレヴォロウ
本編:125分
出演:クリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワード、ヴィンセント・ドノフリオ、タイ・シンプキンス、ニック・ロビンソン、オマール・シー、B・D・ウォン、イルファーン・カーン、ジュディ・グリア、ケイティ・マクグラス、ジェイク・ジョンソン、ローレン・ラプカスほか
レビュー
前作から4年後、新章に突入したジュラシックシリーズ。
インジェン社は買収され、テーマパークはリニューアル開業され大盛況しているという舞台を背景に、恐竜を相手取ったアクションで観客を魅了するスリリング作品に!
恐竜のクローンによって大儲けを企む人間の驕りと生命の驚異を大きなテーマにすることで、善悪の対立を明確にし、飼育と調教に従事する主人公と恐竜の異種交流をサイドストーリーに落とし込むこんだストーリー展開は、斬新かつ明瞭で引き込まれやすように感じます。
前3部作は人間の愚かな行動が事故を招くストーリー展開だったのに対し、本作は高い知能のインドミナスが人間に罠を仕掛けて事件が発生するという展開は、恐ろしくも緊迫感抜群で勢いよくラストまで繋がります。
そしてゴジラ対キングギドラ的な構図で、ティラノサウルスとインドミナスが死闘繰り広げる展開は、まさに迫力抜群。
ティラノサウルスをモチーフとするジュラシックシリーズが、ティラノサウルスをモブで終わらせる訳がないw
キャスティングも絶妙で、クリス・プラット演じる飼育員のオーウェンが元軍人であるお決まりの”戦う主人公”設定を、器量と風貌によってすんなりと受け入れさせられます。
品種改良されて誕生したインドミナス・レックスを生み出したB・D・ウォン演じるウー博士は、見た目に大きく反して無責任マッドサイエンティストの典型的姿を表していますw
抜群の脚本と演出、キャスティング、そして息を呑むほどのCG技術に加え、様々な工夫が結果として『ジュラシックパーク』(1990)をも上回る興収をあげる大ヒットとしたことに、もはや異論はないでしょう。
評価
脚本
配役
演出
音楽
映像
IMDb 6.9 / 10
ROTTEN TOMATOS Tomatometer 71% Audience 78%
metacritic METASCORE 59 USER SCORE 6.8
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