東宝東和から2021年6月11日に劇場公開された「Mr.ノーバディ」の感想記事です。
オススメ度
あらすじ&予告編
郊外にある自宅と職場の金型工場を路線バスで往復するだけの単調な毎日を送っているハッチは、地味な見た目で目立った特徴もなく、仕事は過小評価され、家庭では妻に距離を置かれて息子から尊敬されることもない。 世間から見ればどこにでもいる、ごく普通の男だった。
そんなハッチの家にある日、強盗が押し入る。 暴力を恐れたハッチは反撃することもできず、そのことで家族からさらに失望されてしまう。 あまりの理不尽さに怒りが沸々とわいていくハッチは、路線バスで出会ったチンピラたちの挑発が引き金となり、ついに堪忍袋の緒が切れる…
作品情報
原題:Nobody
製作国:アメリカ(2021年)
配給:東宝東和
監督:イリヤ・ナイシュラー
本編:92分
出演:ボブ・オデンカーク、コニー・ニールセン、RZA、クリストファー・ロイド、アレクセイ・セレブリャコフほか
レビュー
うだつのあがらない中年男が、過去に政府機関で培った戦闘スキルを解き放ち、死んで当然の輩どもを殲滅するシンプルプロットムービー。
まさにバイオレンス作品のお手本と言って良い快作。
オンオフにキレのあるボブ・オデンカークの説得力ある演技と絶妙なリアリティは素晴らしく、チームおじのはじけぷりも加えて、倫理感は置いといてワクワクさせてくれる感じは否めない。
『ジョン・ウィック』や『アトミック・ブロンド』の製作チームが用意した格闘シーンはかなり激しく、撮影に入る前の約2年をトレーニングに費やしたというのだから頭が下がる。
製作総指揮を務めるデレク・コルスタッドは、自身が脚本を務める『ジョン・ウィック』シリーズとのクロスオーバーもありうると示唆しているだけに期待は鰻登り。
もちろんジャンルの新境地を開拓するようなものではないが、夫婦愛というロマンチックな要素を挟み込みつつ、マンネリを打破していってほしい。
楽しく馬鹿げた暴力で、賑やかなほどに人が死ぬ。 公序良俗を気持ちよくコケにして楽しませてくれる良作です。
評価
脚本
配役
演出
音楽
映像
IMDb 7.9 / 10
ROTTEN TOMATOS Tomatometer 90% Audience 90%
metacritic METASCORE 79 USER SCORE 7.3