ソニー・ピクチャーズ リリーシングから2024年12月13日に劇場公開された「クレイヴン・ザ・ハンター」の感想記事です。
「ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース(SSU)」の第4作目で、初となるR指定作品。
オススメ度
あらすじ&予告編
幼い時に母親を亡くした少年セルゲイは、冷徹な父親から「強き者が生き残る。相手を全て獲物と思え。」という精神を叩きこまれて育つが、その軟弱な性分から父親の期待に応えられずにいた。
ある日、父親と共に狩猟に出たセルゲイは、ライオンに襲われ生死を彷徨う事態に。 死と直面し、やがて彼の中である<本能>が目覚める。
「父親がもたらした悪を始末する」と言いながら次々と<狩り>を実行していくが、その狂気は次第に暴走してゆく…
作品情報
原題:Kraven the Hunter
製作国:アメリカ(2024年)
配給:ソニー・ピクチャーズ リリーシング
監督:J・C・チャンダー
本編:127分
出演:アーロン・テイラー=ジョンソン、アリアナ・デボーズ、フレッド・ヘッキンジャー、アレッサンドロ・ニヴォラ、クリストファー・アボット、ラッセル・クロウほか
https://www.kraven-movie.jp/
レビュー
原作であるマーベルコミックではスパイダーマンの宿敵として描かれ、素手で猛獣を倒せるほどの身体能力と五感を持つキャラクターであるクレイヴン・ザ・ハンター誕生の物語。
冒頭の脱獄シーンからバイオレンスへの意欲を多分に見せながら、肉体アクションで刺激強めに描いたのは好印象。 ソニー発マーベルとしてR指定を受けるのも頷ける。
ただ、普通に1本のアクション映画として観たときに、同様の評価は得られないだろう。 既視感に既視感を重ねたようなアクション映画を上塗りするほどの何かがあるわけではなかった。
それでも『キック・アス』シリーズや「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」(2015)などスーパーヒーロー映画にも出演し、「TENET テネット」(2020)や『ブレット・トレイン』(2022)で圧倒的な存在感を見せてきたアーロン・テイラー=ジョンソンの迫力ある演技と美しい肉体から繰り出されるアクションは抜群。
さらにオスカー俳優の”ラッセル・クロウ”、『ウエスト・サイド・ストーリー』(2021)でアカデミー賞助演女優賞を受賞したアリアナ・デボーズと脇を固める豪華俳優陣も見事。
ストーリーは特に真新しいモノはなく、アクアマンのサバンナバージョンか、はたまたX-MENシリーズの派生的な見た目も受け入れやすい。
スーパーヒーロー疲れを吹き飛ばすほどではない良作です。
評価
脚本
配役
演出
音楽
映像
IMDb 5.5 / 10
ROTTEN TOMATOS Tomatometer 15% Audience 72%
metacritic METASCORE 35 USER SCORE 4.6