ウエスト・サイド・ストーリー

ウォルト・ディズニー・ジャパンから2022年2月11日に劇場公開された「ウエスト・サイド・ストーリー」の感想記事です。

ウィリアム・シェイクスピアの戯曲『ロミオとジュリエット』を基に、アーサー・ローレンツ、レナード・バーンスタイン、スティーヴン・ソンドハイムが1957年に発表したブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド物語』の2度目の長編映画で、本作はスティーブン・スピルバーグが監督した話題作です。

本作は、第79回ゴールデングローブ賞、第94回アカデミー賞にて助演女優賞(アリアナ・デボーズ)を受賞した作品でもあります。

オススメ度4.4

あらすじ&予告編

1950年代のニューヨーク・マンハッタンのウエスト・サイド。

貧困や差別による社会への不満を抱えた若者たちは同胞の仲間たちとグループを作り、それぞれに敵対し合っていた。

ある日、ポーランド系移民の「ジェッツ」の元リーダーであるトニーと、対立するプエルトリコ系移民の「シャークス」のリーダーの妹マリアが出会い、一瞬で恋に落ちる、多くの人々の運命を変えていく…

作品情報

原題:West Side Story

製作国:アメリカ(2021年)

配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン

監督:スティーブン・スピルバーグ

本編:156分

出演:アンセル・エルゴート、レイチェル・ゼグラー、アリアナ・デボーズ、デヴィッド・アルヴァレス、マイク・ファイスト、ジョシュ・アンドレス、 コリー・ストール、リタ・モレノ、 ブライアン・ダーシー・ジェームズほか

レビュー

1950年代のニューヨークのウエスト・サイドでのヨーロッパ系移民「ジェッツ」とプエルトリコ系移民「シャークス」で起こっている若者の対立と、「ロミオとジュ

冒頭のワンカット長まわしから引き込まれること間違いなしです。

前作を見てはいないですが、全体的にクラシックな描写でまとめつつもおそらくかなり現代風にアレンジされていて、変わりつつある街と社会問題をテーマにした物語にリアリティを感じます。

貧困問題や人種問題、日本人には馴染みの薄い銃の問題と社会問題を掘り下げる昨今の作品の多さに見慣れた感はあれど感情移入は容易ではないですが、歌とダンス、そして抜群のカメラワークに引っ張られ、テンポ良く飽きることなく観られます。

ただの不良たちの縄張り云々が発端の喧嘩のストーリーと言えばそれまでの話であり、そんなに一糸乱れず一緒に踊れるのだから仲良くすればいいのに…と、つい身も蓋もないことを言いたくなりますがw

そして助演女優賞を受賞したアリアナ・デボーズはもちろん、その他のキャストの歌唱力の高さに圧倒されます。

スティーブン・スピルバーグにとって初のミュージカル映画とは思えないほどのクオリティには、さすが巨匠と唸らざるを得ませんね〜

割と長めながらテンポ良くストーリーも深いため、飽きずにあっという間に観られますし余韻も残る作品です。

評価

脚本4.0

配役4.5

演出4.5

音楽5.0

映像4.0

IMDb 7.2 / 10

ROTTEN TOMATOS Tomatometer 91% Audience 93%

metacritic METASCORE 85 USER SCORE 7.1

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